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富山インド協会


2018年 活動報告

さらなる交流発展誓う 定期総会

 富山インド協会は5月31日、2018年度定期総会・懇親会を富山市のANAクラウンプラザホテル富山で開きました。駐日インド大使館のラージ・クマール・スリバスタバ首席公使を迎え、会員らが富山とインドの経済・文化交流をさらに発展させていくことを誓いました。併せて講演会も開き、超大国を目指すインドの動きや、近年急速に進展する日印関係について理解を深めました。

秋にインド文化関連事業

 総会では、2018年度事業として、インド社会や文化に理解を深める催しを秋に開催することを決めました。所属団体・企業の異動などに伴う役員交代もあり、新役員として、参与に大野久芳黒部市長、常任理事に浅野慎一YKK執行役員黒部事業所長を選びました。

スリバスタバ首席公使「今後も関係深めたい」

 スリバスタバ首席公使は総会のスピーチで、日印両国が2000年に宣言した「戦略的グローバルパートナーシップ」に言及。インド政府が推し進める経済・社会的な基幹事業に、日本の政府や企業が大きく貢献していることを紹介し、インドへのより一層の投資を呼び掛けました。また、富山県とインド・アンドラプラデシュ(AP)州との友好協定にも触れ、「このようなパートナーシップは、地に足が付いた形で両国の関係を進展させる。今後も関係を深めていきたい」と述べました。

【首席公使スピーチ要旨】

 いま、日印両国は民主主義や法の支配、仏教の教えといった共通の価値観を基に「戦略的グローバルパートナーシップ」を享受している。この協力関係は、日本の資本力や製造業における知識・経験、インドの成長力やIT分野の強み、また両国の人口動態など、相互補完的な枠組みの中で育まれ、地域の平和や繁栄に寄与していくものになるだろう。

 インドでは、モディ首相の強力なリーダーシップの下、外国資本を誘致して製造業の発展を促す「メイク・イン・インディア」政策をはじめ、数多くの経済的、社会的な基幹事業に取り組んでいる。これらの事業の一つ一つには、日本の政府や団体、企業が関わっている。例えば、ある日本企業は、技術開発のためのものづくり学校をインドで設立し、経済産業省やJICAは、インドのさまざまな場所で日本企業専用の工業団地を開発している。

 インド大使館は先般、メイク・イン・インディアに対する日本の貢献を冊子にまとめた。皆さんがインドを理解し、より安心して投資できるよう、現地の日本企業の概要や、私たちが目指す持続可能なビジネスモデルについて紹介している。大使館のホームページからもダウンロードできるので、ぜひご覧いただきたい。

 富山県とインド・アンドラプラデシュ(AP)州のように、日本の県とインドの州との間には、既に6つの友好関係が結ばれている。このようなパートナーシップは、地に足が付いた形で両国の関係を進展させる。なぜなら本当の活動というのは、こうした場で行われているからだ。今日は、私たちにとって大切な県である、富山県との連携を再確認する良い機会になった。今後もこの関係を深めていきたいと考えている。

会員ら和やかに歓談

 懇親会では、会員らがスリバスタバ首席公使を囲み和やかに歓談しました。協会副会長の野村正也北陸電気工業相談役が「今後も発展が見込まれるインドには、ビジネスチャンスがたくさんある」とあいさつ。山崎康至副知事が祝辞を述べ、AP州との交流促進に向けた取り組みを紹介しました。協会参与の比良竜虎在日印度商工協会長の発声で乾杯しました。

 出席者は長く友好関係を築いてきた日印の歩みを振り返るとともに、今後の展望について語り合いました。協会参与の大田弘熊谷組相談役が中締めのあいさつをしました。

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