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富山インド協会


2011年 活動報告

日印交流 写真で振り返る 東京・インド大使館で国交60周年展(2012年1月17日~20日)

 日本とインドの国交樹立60周年記念事業の第1弾となる「日印交流の歴史写真展」が1月17~20日、東京・九段南のインド大使館で行われました。同大使館と日印協会が主催し、両国首相の訪印・来日の際の様子などのほか、明治以降の歴史的節目を撮影した写真60点を並べました。

 16日の開会式には関係者約200人が出席。アロック・プラサード駐日インド大使が「人的交流の拡大につながり、両国の社会・文化への理解が深まることを願っている」とあいさつし、同協会長の森喜朗元首相が「両国民が近づき合う大事な1年にしたい」と述べました。元駐印大使の平林博同協会理事長や富山インド協会参与の比良理事長らが加わり、開催を記念しランプに火をともしました。「日印関係の過去と未来」をテーマにパネルディスカッションがあり、比良理事長ら5人が意見を交わしました。

インド共和国記念日祝う 河合会長ら祝賀会出席(2012年1月26日)

祝賀会で歓談する招待者=東京・港区のホテルオークラ

 インド共和国記念日の祝賀会が1月26日、東京・港区のホテルオークラで開かれ、招待者約400人が和やかに歓談しました。

 インド共和国憲法は1950年1月26日に発布されました。この日はインドで最も重要な記念日とされ、首都・ニューデリーでパレードが繰り広げられるなど各地で祭典が開かれました。日本でも記念日を祝うため、アロック・プラサード駐日インド大使が主催しました。日印協会長の森喜朗元首相や福田康夫元首相、公明党の山口那津男代表ら政財界、大使館関係者らが参加。河合富山インド協会長や同協会参与の比良理事長も出席し、プラサード大使が招待者を出迎えました。

 今年は日本とインドの国交樹立60周年で、さまざまな記念行事が企画されています。河合会長はプラサード大使に「富山でも記念事業を行いたい」などと語り、大使館関係者らと懇談しました。

富山インド協会訪印団(2012年3月11日~18日)

インドの多様性を体感 交流継続を確認 協会初の訪印団

FICCI幹部やインド企業関係者と意見交換する団員=ニューデリーのFICCI本部ビル

斎木大使(左から3人目)を囲み懇談する団員=ニューデリーの在インド日本大使館

 富山インド協会は3月11日から18日までの8日間、初の訪印団を派遣しました。日印国交樹立60周年を記念し、相互理解を深め、富山とインドとの交流を促進するのが目的で、首都ニューデリーや西インドのジャイプール、ガンジス川ほとりのバラナシなど4都市を訪問しました。経済団体幹部との懇談で継続的な交流を確認し合い、今後の地域間交流に弾みをつけたほか、歴史ある地方都市や信仰の聖地で、人々の熱気、貧富の差の現実などに触れ、インドの多様さと奥深さを体感しました。

 同協会の河合隆会長が団長を務め、野村正也副会長(県機電工業会長・北陸電気工業会長)、中井敏郎常任理事(県薬業連合会副会長・東亜薬品社長)、梅田ひろ美監事(ユニゾーン社長)のほか、経済界から藤木正和三協立山アルミ社長、川合哲北陸銀行副頭取、吉澤好通立山科学センサーテクノロジー社長ら18人が参加しました。

 首都ニューデリーではインド商工会議所連合会(FICCI)本部を訪れ、ラジブ・クマール事務局長ら幹部と懇談。富山の企業に関心のあるインド企業15社の関係者も参加しました。河合会長は「経済だけでなく、幅広い分野で富山とインドとの交流を進めていきたい」と述べ、今後も県などが経済訪問団の派遣を検討していることを紹介。クマール事務局長は「富山でインドへの関心が高まっていることに感謝したい。さまざまな分野での交流が可能だ。全面的に協力したい」と歓迎しました。

インド最古のイスラム遺跡クトゥブ・ミーナールを訪れた団員=デリー

ガンジス川の東岸から昇る朝日

仏教の聖地サルナートに巡礼に訪れた袈裟を着た僧侶たち=サルナート

 在インド日本大使館では斎木昭隆特命全権大使の公邸で夕食会に招かれ、大使から最新のインド情勢について聴きました。斎木大使は日本語を学ぶインド人を雇用して海外展開に生かすなど、前向きな取り組みに期待しました。中小企業の海外進出に政府開発援助(ODA)を活用する新たな国の施策の活用も促しました。

 ジャイプールでは、マハラジャ(藩主)が治めてきた古都の宮殿や、中国の万里の長城のような城壁などを見学。ニューデリーとは気候も文化も異なるインドの多様性を実感。ガンジス川ほとりのバラナシでは、仏教やヒンズー教の聖地を巡り、世界各国から巡礼に訪れる人々の敬虔(けいけん)さや熱気、生と死の場面が凝縮して現れる光景に見入りました。

 日印両国は1952年6月に2国間の平和条約に調印し、今年が60周年。両国でさまざまな記念行事が展開されており、同協会の訪印団は斎木大使を委員長とする「日印国交樹立60周年記念事業実行委員会」より記念行事の認定を受けました。

彫刻を施したテラスが並ぶ「風の宮殿」=ジャイプール

日の出とともにガンジス川で沐浴する人々=バラナシ

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