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富山インド協会


2013年 活動報告

魅惑のボリウッドショー(2013年10月9日)

ダンスと映画を堪能 富山で「魅惑のボリウッドショー」

 インドのダンスと映画を紹介する富山インド協会特別公演「魅惑のボリウッドショー」が昨年10月9日、富山市安住町の北日本新聞ホールで開かれました。来場者は、ダンスのライブステージとボリウッド映画のヒット作を観賞し、きらびやかなエンターテインメントの世界を堪能しました。富山インド協会と北日本新聞社主催、北陸銀行協賛。

 ライブステージはボリウッド女優・ダンスアーティストの板倉リサさんらが出演し、軽快な音楽に合わせて躍動しました。映画は、2007年にインドで興行成績1位になった「恋するりんね輪廻 オーム・シャンティ・オーム」で、生まれ変わりの神秘と復讐劇を繰り広げました。

 ボリウッドは、映画産業の中心地ムンバイの旧称ボンベイと米国のハリウッドにちなむ呼称で、ボリウッド映画は世界的に人気が高まっています。出演者のボリウッドダンスも注目を集めており、会員ら約200人がインドの大衆文化の魅力を満喫しました。

インド視察団(2013年11月15~21日)

さらなる経済成長の可能性実感悠久の歴史・文化に触れる

 富山インド協会と北日本新聞社は昨年11月15~21日、インド視察団(団長・河合隆同協会長・同社会長)を派遣しました。森富山市長や田中南砺市長、県内企業トップら団員12人が参加。商都ムンバイで地元財閥「ヒンドゥージャグループ」と懇談し、インド経済の実情に理解を深めました。世界遺産の石窟群が残るアジャンタやエローラも訪れ、悠久の歴史や文化に触れました。協会では毎年視察団を派遣しており、今回が3度目。

財閥訪問 経済情勢に理解深める

 ヒンドゥージャグループとの懇談では、一行は経営管理責任者R・カナン氏らから、事業概要や現地の経済情勢について説明を受けました。

 ヒンドゥージャグループは、インドで5番目に大きな財閥です。ロンドンに本社を置くインド系財閥で、世界35カ国で事業を展開し、インフラや発電、金融、ヘルスケア、自動車など多岐にわたる分野に投資しています。カナン氏は、インド経済は減速気味だが、若年人口が多く消費者が増えていくとし、「これから大きな都市がいくつもできるだろう。来年度の成長率は再び成長に転じる」との見通しを示しました。

 インドでは電力不足が問題になっています。グループ副会長のアビン・ダス氏が、風力と太陽光発電に力を入れる会社を来春までに2社設立する計画を説明し、「海外企業のパートナーを探している」と提携を呼び掛けました。バンガロールに進出した田中精密工業の田中一郎相談役が「インドの材料で良い部品を製造するため、鋼材メーカーを紹介してほしい」と話すなど、それぞれの分野で情報交換しました。

文化 世界遺産の石窟群を視察

 内陸部のアジャンタとエローラでは、世界遺産に登録されている石窟群を見学しました。

 アジャンタ石窟群はワーグラー川の渓谷を修行の場に選んだ仏教僧たちが、紀元前2世紀ごろから断崖の中腹に石窟を掘ってブッダの生涯などを繊細な壁画や彫刻で描き、礼拝を重ねた跡です。中央アジアや中国、日本に伝わった仏教絵画の源流と言えます。

 エローラには6~9世紀にかけての仏教、ヒンズー教、ジャイナ教の石窟群が残っています。石窟の内部は、修行僧が岩壁を一のみずつ掘り進めた跡が分かります。信仰にかけた思いや時間の重みに団員たちが息をのみ、「驚くべきイマジネーション」「時間の概念が異なる世界」などと感心していました。

ムンバイ総領事館を訪問

 IT企業が集積するバンガロールでは、県内から進出している田中精密工業の現地法人タナカ・オートパーツ・インディアの数井昌彦社長と、ジェトロ・バンガロールの瀧統所長をホテルに招き、現地のビジネス事情を聴きました。現地での苦労話や注意点などについて説明を受け、熱心に質問していました。

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